登録有形文化財建造物は、50年を経過した歴史的な建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促されています。既に10,000件を超える建造物が登録されています。
ゆとうや旅館は古くから多くの文人墨客が逗留したことで知られています。敷地に点在する建築物や建造物が歴史的な温泉街の景観形成に重要な役割を果たしていることが高く評価されました。
特に詠帰亭は昭和天皇・香淳皇后もご宿泊いただき屋根は神社などに使われる唐破風で浴室・洗面所などの内装で上質材を使った和風の意匠が評価されて、2015年3月13日に国の有形文化財として登録されることとなりました。
雲生亭
滴水楼
江戸、元禄元年(1688年)より創業、第1代目六左衛門により「油筒屋」として興ったのが始まりです。六代目の時代に浴客の為の宿屋をも業とする様になりました。
その後、大正の関東大震災の2年後、建物は全て1925(大正14年)年の北但大震災で焼失致しましたが、第12代 西村六左衛門により再建されています。
ゆとうやは皇族方の宿所として親しまれきた「詠帰亭」をはじめ、由緒ある建物と庭園貴重な文物 四季折々の行事 しきたりそしてロマンを伝えています。
城崎温泉ではゆとうや旅館・三木屋が登録有形文化財としてふさわしいとされています。
1300年以上歴史のある関西屈指の温泉街を景観・建築物を有形文化財にすることで、まちなみの景観を維持し 日本の温泉街として城崎温泉まちのファンをを多く生み出していく考えです。
油筒屋、城崎の生まれでなく、婿養子として油筒屋に入る。
北但地震により焼失した建造物の復興、再建に心血を注ぎ、建物・庭園・書画骨董の整備を約10年かけて行う。
80歳時に昭和天皇・香淳皇后ご来臨。
『質素倹約・学問に励め・世のため人のために尽くせ・人の道を守れ』を全て実行した謹厳頑固の生涯を送る。
平成25年 |
12月24日 県ヘリテージマネージャーに調査・申請書類作成委嘱
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平成26年 |
5月30日 城崎このさき100年会議・登録申請支援プロジェクト立ち上げ
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平成27年 |
3月13日 文化審議会・文化科学大臣へ答申
8月4日 27庁財第84号で文部科学大臣より 登録有形文化財登録通知 9月 登録有形文化財プレート設置 |